劔の特徴

劔"Tsurugi"は、新しいハードウェアのアーキテクチャに合うRDBMSとして開発を行っています。
CPUは微細化が限界に達し、メニーコア化を進めており、一方で、メモリーデバイスも高機能(不揮発性メモリーの登場)・高密度化(メモリー容量の伸張)が進んでいます。

既存のRDBMSは、"コア数が少ない"、"メモリー容量は制限的である"という前提で作られており、基本的なアーキテクチャの思想としては永らく変わっておらず、新しいハードウェアアーキテクチャ(メニーコア・大容量メモリー)で性能を発揮しづらくなっています。

劔"Tsurugi"は、新しいハードウェアアーキテクチャに合わせた設計思想に基づいて開発され、その上で性能を最大限に発揮するデータベースです。

劔"Tsurugi"の特徴

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▽世界最速レベルの性能

劔"Tsurugi"は、従来のRDBに比べて書き込み性能に強く、In-memory/many-coreで性能がスケール(特にcore数に応じてスケール)するため、高い処理性能を発揮します。

1ノード112コアの環境で、約 525 万TPSと 190 ナノ秒の応答遅延を達成するとともに、他のコア数においては、32コア以上の環境で、一貫性を担保した実用前提のデータベースとしては世界最速レベルの応答性能・データ転送量(スループット性能)を達成しました。

劔のスループット性能に関する検証結果2_20240626.png 劔のスループット性能に関する検証結果_20240626.png 計測結果から、ハードウエアの性能が向上するほどシステムの性能が高まる、次世代のデータベース向けと言える特性となります。


▽バッチ/オンラインの併用可能で夜間バッチが不要に

劔"Tsurugi"の世界最高レベルの処理性能に加えて、一貫性を担保した上で高速なバッチ処理を行い、その上で短時間で処理が完了するショートトランザクションの併用を可能にしました。

これにより、従来のようにバッチ/オンラインを分けて運用する必要がなくなり、夜間バッチが不要となります。


劔"Tsurugi"は産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け開発されています。
詳しくは下記をご覧ください。
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101671.html