劔"Tsurugi"は、新しいハードウェアのアーキテクチャに合うRDBMSとして開発を行っています。
CPUは微細化が限界に達し、メニーコア化を進めており、一方で、メモリーデバイスも高機能(不揮発性メモリーの登場)・高密度化(メモリー容量の伸張)が進んでいます。
既存のRDBMSは、"コア数が少ない"、"メモリー容量は制限的である"という前提で作られており、基本的なアーキテクチャの思想としては永らく変わっておらず、新しいハードウェアアーキテクチャ(メニーコア・大容量メモリー)で性能を発揮しづらくなっています。
劔"Tsurugi"は、新しいハードウェアアーキテクチャに合わせた設計思想に基づいて開発され、その上で性能を最大限に発揮するデータベースです。
劔"Tsurugi"の特徴
▽世界最速レベルの性能
劔"Tsurugi"は、従来のRDBに比べて書き込み性能に強く、In-memory/many-coreで性能がスケール(特にcore数に応じてスケール)するため、高い処理性能を発揮します。
1ノード112コアの環境で、約 630 万TPSと 158 ナノ秒の応答遅延を達成するとともに、他のコア数においては、32コア以上の環境で、一貫性を担保した実用前提のデータベースとしては世界最速レベルの応答性能・データ転送量(スループット性能)を達成しました。
計測結果から、ハードウエアの性能が向上するほどシステムの性能が高まる、次世代のデータベース向けと言える特性となります。
▽バッチ/オンラインの併用可能で夜間バッチが不要に
劔"Tsurugi"の世界最高レベルの処理性能に加えて、一貫性を担保した上で高速なバッチ処理を行い、その上で短時間で処理が完了するショートトランザクションの併用を可能にしました。
これにより、従来のようにバッチ/オンラインを分けて運用する必要がなくなり、夜間バッチが不要となります。
劔"Tsurugi"は産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け開発されています。
詳しくは下記をご覧ください。
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101671.html